みなさん、こんにちは。
いつのまにか季節は秋。水面を渡る風がさわやかに感じられる季節です。
ここ東京ディズニーシーは、世界で唯一の海をモチーフにしたディズニーテーマパーク。当然、見渡せばそこここに、心地よさを感じられるたくさんの水辺が。
そして、その水面には小さな舟から大きな船、交通に使う船から、冒険に出かける船まで。じつにさまざまな船がわたしたちの目を楽しませてくれます。


ところでみなさん、ディズニー映画に『ヘラクレス』という作品があるのはご存じですか?パークの中でヘラクレスに出会ったことがあるという方も、きっといらっしゃるのではないかと思います。
ヘラクレスはギリシャ神話に登場する英雄で、半神半人の怪力の持ち主です。
でも、ディズニー映画の中では、その怪力をもてあまし、人々の間にとけこめない様子が描かれています。そんなへラクレスが神となるために必要だったこと。それは、“本当のヒーロー”になることでした。

なぜ、こんな話をしたかといえば、今日ご紹介する船は、小さいけれど、なくてはならない存在という意味で、まさにヒーローともいえるからです。
20世紀の初頭、アメリカンウォーターフロントのニューヨークの人々にとって、憧れの豪華客船といえば、みなさんもよくご存じのS.S.コロンビア号ですよね。その大きな船の近くに浮かぶ小さな船に、みなさん見覚えはありませんか?
じつは、さすがのS.S.コロンビア号も、この船なくしては大海原への航海に出たくても出られないという存在なんですよ。それというのも、豪華さならではのあの巨体。外海ではよいのですが、港への出入りの際には、すいすい自由にとはいかないからなんです。
そこで、登場するのがS.S.コロンビア号の船首右側に停泊している小型タグボートです。タグボートは押船(おしぶね)や曳船(えいせん) とも呼ばれ、その名のとおり、大型船を押したり引いたりしながら、方向転換を助けたり、進路を先導して大型船をエスコートする、なくてはならない存在です。そして、S.S.コロンビア号を先導するこの小型タグボートの名前こそが、そう、「ヘラクレス」なんです!小さなからだながら大型船をも動かすパワーで、S.S.コロンビア号を支えるヒーローというわけです。


そうそう、ギリシャ神話では、12の冒険を成し遂げて神となったヘラクレスは、ついには星座になったそうです。みなさんも、秋の東京ディズニーシーで、水面に浮かぶヘラクレスといっしょに、夜空を眺めてみてはいかがですか?
>>アメリカンウォーターフロントへはこちら
Resort Creation Department O.H.
【公式】東京ディズニーリゾート・ブログ