ねじれたレールが語るストーリー

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みなさん、こんにちは。

今日は東京ディズニーシーのロストリバーデルタからお送りします。

ここは中央アメリカのジャングル。生い茂る木々の中から、耳慣れない鳥の鳴き声が聞こえてきます。
おや?鳥の声に人間の悲鳴が混ざってきました。現れたのは、アトラクション「レイジングスピリッツ」です。

「レイジングスピリッツ」外観画像

ところで、“レイジングスピリッツ”って、どういう意味かご存じですか?

「スピリット=spirit」には「精神・神霊・気分」と色々な意味がありますよね。「レイズ」は「raise…持ち上げる、高める」でしょうか?
2つを繋げて「気分を上げる、高揚させる」というような意味だと、なんとなくイメージに合っている気がしますが・・・。

いえいえ、実はスペルが違うのです!

アトラクション入口の看板の画像

アトラクション入口の看板には「RAGING SPIRITS」と書かれています。

「レイジング」は「raise…持ちあげる」の「RAISING」ではなく、「rage…激怒する」の「RAGING」なんです。
つまり「レイジングスピリッツ」は、直訳で「怒(いか)れる神々」という意味になります。


では、怒っているのは一体どんな神々でしょうか。この階段を見ると分かります。

流れ落ちる水の上で炎が燃えている階段の画像

なんと、流れ落ちる水の上で炎が燃えています・・・!
超自然的な光景ですね。火も水も、打ち消されることなく対抗しています。そう、激怒しているのは、“火の神”と“水の神”なのです。

「レイジングスピリッツ」のあった場所は、元は祭祀場(さいしじょう…神をまつる場所)でした。
まつられる火の神と水の神はとても気性が荒く、人々が儀式を怠ると、火山が噴火し、巨大な嵐が町を襲ったといいます。

その後文明が失われ、遺跡となったこの地に、考古学者や発掘チームがやってきました。
残された資料をもとに発掘・復元作業を始めたのですが、そこで事件が起きます。

古代の法典では、火の神と水の神の顔を向かい合わせることを禁じていたのですが、それを知らない彼らは2体の石像を向かい合わせで立たせてしまったのです。その瞬間、石像の顔が怒りに満ち、火の神の周りには炎が激しく燃え上がり、水の神の口からは滝のような水がほとばしりました。

神々の怒りはそのまま激しくぶつかり合い、その力は発掘チームが使っていたホッパーカー(貨車)のレールにも及びます。
なんと大きなレールが高く持ち上げられ、そのままねじれてしまったのです。

レールを暴走するホッパーカーの画像


作業員を乗せたままレールを暴走するホッパーカーを見た人々は凍りついたことでしょう。
神々の怒りは、今なお収まることを知りません。

冒険家“スピリット”をお持ちのあなた、ぜひこのスリリングな発掘調査にチャレンジしてみてください!

 

>>「レイジングスピリッツ」についてはこちら

 

Resort Creation Department M.N.

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