みなさん、こんにちは。
1年の始まりの月に、和食のおいしさを改めて実感した方も多いのではないでしょうか?
東京ディズニーランドと東京ディズニーシーにも1店舗ずつある和食レストラン。
今日のブログでは、開業にいたるまでのそれぞれのユニークな物語をご紹介します!
まずは、東京ディズニーランドの「れすとらん北齋」。
20世紀初頭のアメリカの街並であるワールドバザールにいながら、日本文化や日本の味に触れることができます。
ここに和食レストランがあることを不思議に思われる方もいるのではないでしょうか?
じつは20世紀初頭は、日本と西洋の間で、すでに文化的交流が行われていた時代。
ここワールドバザールでも日本の伝統や和のテイストが好まれていたようです。
その中で和食に魅了された人物が、ワールドバザールのとあるレストランのオーナー。
和食のおいしさをもっと多くの人々と分かち合いたい・・・。
その想いから、彼は自分のレストランを和食レストランに改装し、リニューアルオープン!
そしてお店のデザインや装飾、運営を任せるために、日本人の移民を雇ったのです。
ここで行われる文化交流を記念して、お店は「れすとらん北齋」と新たに命名されました。
店名の由来は、西洋の画家に影響を与え、西洋の技巧に影響を受けた浮世絵師、葛飾北斎。
看板に使われているのは、葛飾北斎の代表作『冨嶽三十六景』の『神奈川沖 浪裏』。
『神奈川沖 浪裏』は、大きな屏風として店内にも置かれています。
葛飾北斎のほかの作品も、日本らしい美術品や伝統工芸品とともに飾られています。
訪れた際はぜひ探してみてくださいね。
続いては、東京ディズニーシーのアメリカンウォーターフロントにある「レストラン櫻」。
開業までのストーリーは、「れすとらん北齋」とはまた一味違います。
ここも20世紀初頭のアメリカですが、場所は大都市のニューヨーク。
自由や夢を求めて、世界中から多くの移民たちが新天地アメリカにやってきました。
「レストラン櫻」のオーナーは、タナカさんという日本人です。
彼は1880年に、大阪からニューヨークに移住した日本人移民の漁師。
アメリカの友人から“チャーリー”という愛称で呼ばれ、慕われました。
一生懸命働いてお金を稼いだチャーリー。
やがて、魚市場「リバティ・フィッシュマーケット」を手に入れます。
日本人移民たちにとって憩いの場になったその場所に、チャーリーは故郷の味を懐かしむことができるレストランを開きました。
そして、日本を思い起こさせるような店名をつけたのです。
フィッシュマーケットの面影を残す店内には、商売繁盛を願う招き猫など、日本から持ってきた品々も置かれています。
タナカ一家の写真もあるかもしれません!
額に入った1ドル札は、チャーリーがレストラン経営者として初めて稼いだものなんですよ。
日本文化を愛した西洋のオーナーが開業した「れすとらん北齋」。
日本人移民のオーナーが開業した「レストラン櫻」。
どちらのオーナーも、日本を想う心は同じです!
家族みんなで食事を楽しめる和食レストランは、どこかホッとする場所ですね。
>>「れすとらん北齋」についてくわしくはこちら
>>「レストラン櫻」についてくわしくはこちら
Resort Creation Department R.A.
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