【花と緑の散策】
2017年11月22日
東京ディズニーリゾートには四季折々に見頃を迎える植物がたくさん!
今の季節に東京ディズニーシーで見ることができる植物をご紹介します。
【ナツヅタ(紅葉):Parthenocissus tricuspidata】
科名/属名:ブドウ/ツタ 原産地::日本~中国 見頃:11~12月
場所:ユカタン・ベースキャンプ・グリル付近(ロストリバーデルタ)
冬に落葉するので夏蔦です。節から気根や巻根を出して、コンクリートや木材・樹木まで何でも這い上がります。非常に丈夫で成長も早いので、壁面緑化や法面緑化などに向いています。
甲子園の壁面を覆っているツタ、と説明すれば、分かる方もいらっしゃるのではないでしょうか?その場面を思い出していただければ分かると思いますが、あっという間に全面を覆い尽くし、際限なく伸びるのでご注意を。
【ビデンス:Bidens laevis cv.】
科名/属名:キク/センダングサ 原産地:メキシコ 見頃:10~11月 場所:アーント・ペグズ・ヴィレッジストア付近(アメリカンウォーターフロント/ケープコッド)
日当たりと水はけの良い場所に植えます。あまり乾燥すると葉ダニが付くのでご注意を。よく伸びるので、適時ピンチをして高さを抑えるようにしましょう。そうすると花数も増えるので一石二鳥ですよ。
冬に咲くので重宝する花ですが、極寒期には地上部が枯れてしまうちょっと困ったさんです。根は生きているので、春になると芽吹きます。しかし、地下茎を伸ばして横に広がってしまうので、原産地では雑草扱いされているようです。
【ムベ(実):Stauntonia hexaphylla】
科名/属名:アケビ/ムベ 原産地:朝鮮南部~日本 見頃:10~11月
場所:カフェ・ポルトフィーノ付近(メディテレーニアンハーバー)
暖地の明るい林に自生しています。木に巻きついて上まで登るので、根本が日陰でも上部は日当たりが良くなり、実をたくさん付けてくれます。丈夫な植物なので、手入れはほとんど必要ありません。
アケビは落葉ですがムベは常緑なので、別名「常盤アケビ」と呼ばれます。パークにアケビを植えたこともあるのですが、いつの間にかなくなっていました。どうやらムベの方が潮風に強いようですね。
【イヌビワ(実):Ficus erecta】
科名/属名:クワ/イチジク 原産地:日本南部~台湾 見頃:10~11月
場所:ユカタン・ベースキャンプ・グリル付近(ロストリバーデルタ)
日当たりと風通しの良い場所に植えましょう。大木にはなりませんが、剪定すると形が整うのでオススメ。雌雄異株なので雌木じゃないと実が付きません。イヌビワコバチという特有の虫が、受粉しています。
普通、植物名に「イヌ」が付くと、「偽の」とか「役に立たない」などの意味があると言われています。こちらも果実は食べられるけれど、美味しくないことから命名されたようです。
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【シンジュ(紅葉):Ailanthus altissima】
科名/属名:ニガキ/ニワウルシ 原産地:中国 見頃:11~12月
場所:レイジングスピリッツ付近(ロストリバーデルタ)
落葉高木で放っておくと大木になります。雌雄異株で雄・雌で花や葉の色が違うので見分けがつきやすいです。種の発芽率が高く、根からも芽を出して広がるほど繁殖力が高いんですよ。
河原や荒地に最初に生える「パイロットプラント」のひとつです。外来種ですが、興味深い性質もあるので、パークではあたたかく見守っています。
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※パーク状況によって、予告なく植物が植え替えになる場合があります。ご了承ください。
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Engineering Division Y.K.
Photos by Y.I.
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