【花と緑の散策】
2017年8月23日
東京ディズニーリゾートには四季折々に見頃を迎える植物がたくさん!
今の季節に東京ディズニーランドで見ることができる植物を担当者のコメントとともに紹介します。
【ヒポエステス‘スプラッシュセレクト’:Hypoestes phyllostachya cv】
科名/属名:キツネノマゴ/ヒポエステス 原産地:マダガスカル 見頃:7~8月
場所:メインエントランスの花壇(メインエントランス)
日当たりの良い場所に、水はけの良い土で植えます。真夏の強光線で葉焼けを起こす場合があるので、今の時期は注意しましょう。耐寒性が弱いので、普通は1年草として扱います。
四季によりミッキーの顔を花で作るのですが、こちらは葉を観賞する植物なんです。葉色の違いもはっきりしていて、立派に顔になっていると思いませんか?
【サルビア・ファリナセア:Salvia farinacea】
科名/属名:シソ/サルビア 原産地:テキサス~メキシコ 見頃:7~9月
場所:メインエントランスの花壇 付近(メインエントランス)
日当たりと水はけの良い場所を好みます。乾燥に弱く、かといって多湿も嫌い、いつも湿っていると根腐れを起こして枯れてしまいます。また、アブラムシが付くので風通し良く管理する必要もあり、細かな配慮が必要です。
別名「ブルーサルビア」というくらい、とても美しい青色の花ですが、なんと白花品種もあります。・・・ということは白花の方は、別名「白花ブルーサルビア」となりますね。
【ショウジョウヤシ:Cyrtostachys renda】
科名/属名:ヤシ/キルトキタシス 原産地:ボルネオ・スマトラ 見頃:6~9月
場所:カリブの海賊 付近(アドベンチャーランド)
日当たりの良い場所に植えます。乾燥に弱いので多少過湿ぎみに管理し、たまに葉水も与えるようにするのがポイント。耐寒性も低く、温室でないと冬越しは難しいでしょう。
インパクトのある鮮やかな色は、ジャングルらしさを演出するのにぴったり。幹に色が付いているヤシは珍しいので、気になっていた方も多いのでは?
【サルビア・グアラニティカ:Salvia guaranitica】
科名/属名:シソ/サルビア 原産地:南アメリカ 見頃:5~10月
場所:グーフィーのペイント&プレイハウス 付近(トゥーンタウン)
日当たりの良い場所に、水はけの良い土で植えます。1m程になる大型種なので倒れる心配がありますが、適宜切り戻してあげることで防げますよ。地下茎を這わせてどんどん広がっていくので、ある日びっくりするほど増えている!なんてことも。
宿根性のサルビアで、冬は傷んで地上部がなくなりますが、春になれば元気に復活します。東京地方ではちゃんと越冬しますが、パークでは寂しくなってしまうので、毎年植え替えています。
【アコウ:Ficus wightiana】
科名/属名:クワ/イチジク 原産地:沖縄~東南アジア 見頃:通年
場所:イーストサイド・カフェ 付近(ワールドバザール)
日当たりと適度な湿り気を好みます。耐寒性が強く、パークでは問題なく冬を越してくれます。「絞殺しの樹」の異名がある通り、鳥などよって他の樹の高い所に種が付かないと、うまく成長できません。
幹を巻いている気根が特徴で魅力なのですが、ある程度大きくなって幹が太くならないとキレイに巻きません。この樹も元々細く、パークに持ってくる際は細いなりに気根が巻いている樹を探すのに苦労したものです。
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※パーク状況によって、予告なく植物が植えかえになる場合があります。ご了承ください。
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Engineering Division Y.K.
Photos by Y.I./N.N.
【公式】東京ディズニーリゾート・ブログ