【花と緑の散策】
2016年3月30日
東京ディズニーリゾートには四季折々に見頃を迎える植物がたくさん!
今の季節に東京ディズニーランドで見ることができる植物を担当者のコメントとともに紹介します。
【ヒイラギナンテン:Mahonia japonica】
科名/属名:メギ/ヒイラギナンテン 原産地:中国・台湾 見頃:1~3月
場所:プーさんのハニーハント付近(ファンタジーランド)
日陰にも耐えますが、あまり日が当たらないと花つきが悪くなったり、紅葉しなくなったりするので、西日を避けた半日陰ぐらいの場所に、腐植質に富んだ土で植えるのがポイントです。
花の少ない早春の時期ということもあり、メジロたちの格好のえさ場になっています。鮮やかな黄色い花が目を引きますね。
【ストレリチア・ニコライ:Strelitzia nicolai】
科名/属名:バショウ/ストレリチア 原産地:南アフリカ 見頃:通年
場所:ジャングルカーニバル付近(アドベンチャーランド)
大きくなるので室内よりは屋外が似合います。東京の気温であれば越冬するのに心配もいりませんし、病虫害もほとんどありません。日当たりが良く北風を避ける場所に植えると良いでしょう。
バナナの仲間で、よく見る極楽鳥花の大型種です。花はあそこまで鮮やかではありませんが、大きくとても迫力があるんですよ。
【クイーンズランドボトルツリー:Brachychiton rupestris】
科名/属名:アオギリ/ブラキキトン 原産地:オーストラリア 見頃:通年
場所:アドベンチャーランド・バザール付近(アドベンチャーランド)
日当たりの良い場所に植えます。バオバブのように膨らんだ幹に水を蓄えるので乾燥には強いです。特に冬季は水のやりすぎにご注意を。
以前、マダガスカル産の本当のバオバブを植えたことがありますが、2~3年で枯れてしまいました。寒さなのか潮風の影響なのか分かりませんが、とても残念でした。ですので、この樹には長生きしてほしいものです。
【フェニックス・ハンセアーナ:Phoenix hancean】
科名/属名:ヤシ/フェニックス 原産地:熱帯アジア 見頃:通年
場所:カリブの海賊付近(アドベンチャーランド)
よく日の当たる場所に植えます。このヤシの実はなんと、食用になるらしいのですが、非常に成長が遅く、まだ一度も実どころか花も見たことがありません。
東京ディズニーランドのグランドオープン当時からずっと、ほぼ変わらぬ姿でここに生えているのですが、この1本だけどういういきさつでここに入ったのか誰も知らないそうです。
【ケンチャヤシ:Howea belmoreana】
科名/属名:ヤシ/ケンチャヤシ 原産地:ロード・ハウ島 見頃:通年
場所:ザ・ガゼーボ横 ポップコーンワゴン付近(アドベンチャーランド)
耐陰性もありますが、半日は日に当てないと葉の元気がなくなってしまいます。小さいときから樹姿が整っている上とても丈夫なので、日当たりにさえ注意すれば育てやすい植物ですよ。
観葉植物がこの土地、しかも戸外で冬を越すことは、今までの経験では考えられないはずです。ところが、冬にたまたま温室へ戻すのを忘れそのままにしてしまったところ、それでも枯れずに何年も生きているんです。不思議ですね。
-------------------------------------------------------
※パーク状況によって、予告なく植物が植えかえになる場合があります。ご了承ください。
-------------------------------------------------------
Engineering Division Y.K.
Photos by Y.I. / N.N.
【公式】東京ディズニーリゾート・ブログ