【花と緑の散策】
2016年1月19日
東京ディズニーリゾートには四季折々に見頃を迎える植物がたくさん!
今の季節に東京ディズニーランドで見ることができる植物を担当者のコメントとともに紹介します。
【シロタエギク(ハンギングバスケット):Senecio cineraria】
科名/属名:キク/セネシオ 原産地:ヨーロッパ 見頃:12~1月
場所:プラザ周辺
水はけの良い土に植え、よく日に当てて育てます。寒さに強いので、完全に冬花壇の材料のようになってしまいましたが、本来はキクなので6月頃に黄色い花を咲かせます。
幻想的な銀色の葉が特徴のシロタエギクですが、実は同じ名前で違う植物が3つも流通しています。さらにそれぞれがそっくりな見た目をしているので間違いやすいのですが、こちらが本来のシロタエギクなんですよ。
【シクラメン(ハンギングバスケット):Cyclamen cv.】
科名/属名:サクラソウ/シクラメン 原産地:地中海沿岸 見頃:12~1月
場所:プラザ周辺
寒さに強く改良した品種です。冬場はよく日に当てるほかは極端に乾かさなければ、特に気を使うことはありません。ただし、直接霜があたると、葉先や花弁が傷んでしまうので要注意。
球根の夏越しに苦労する方も多いと思います。この小さいシクラメンは寒さにも強いですが、パークでは植えたままで何度も夏越しに成功させていますよ。ぜひ、お試しください。
【フイリヒメユズリハ:Daphniphyllum teijsmannii cv.variegata】
科名/属名:ユズリハ/ユズリハ 原産地:日本~中国 見頃:通年
場所:プラザ・レストラン周辺(トゥモローランド)
乾燥に弱いので適度に湿った土を好みます。耐陰性もありますが、あまり日陰には向きません。病害虫被害も特になく、丈夫な樹です。
実は、パークの植物材料を探しに年に何度か「材料検査」に行きます。ある時、違う樹を探しに行った畑で偶然この樹を見つけました。その瞬間「この場所に合う!」と、ひらめいたのでその場で買ってきました。いかがでしょう。この場所に合っていると思いませんか?
【ハボタン‘グロッシーレッド’:Brassica oleracea var. acephala】
科名/属名:アブラナ/アブラナ 原産地:ヨーロッパ南西部 見頃:12~2月
場所:ザ・ガゼーボ横 ポップコーンワゴン周辺(アドベンチャーランド)
苗のうちは適度に水やりしますが、花壇に植え付けたら乾かし気味に育てます。雪にも霜にも強いので、とにかく日の当たる場所に植えましょう。
寒いうちはその名の通り、まるで牡丹の花のような美しい葉を見せてくれます。ちなみにキャベツやケールの仲間なので、春になって暖かくなってくると背が伸び、かわいらしい黄色い花を咲かせるんですよ。
最後に、シロタエギクやシクラメンでご紹介した、「ハンギングバスケット」をみなさんはご存知ですか?
思い思いの草花をアレンジして、空中に吊るした鉢のことをこう呼ぶんです。「ハンキング=ぶら下げる」なので、まさに「ぶら下げるバスケット(かご)」ですね。
パークでも季節を華やかに彩るように街灯に吊るしています。ぜひ、覚えてくださいね。
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※パーク状況によって、予告なく植物が植えかえになる場合があります。ご了承ください。
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Engineering Division Y.K
Photos by Y.I. / N.N.
【公式】東京ディズニーリゾート・ブログ