【花と緑の散策】

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東京ディズニーリゾートには四季折々に見頃を迎える植物がたくさん!
今の季節に東京ディズニーシーで見ることができる植物を担当者のコメントとともに紹介します。

 

ワシントンヤシモドキの画像

【ワシントンヤシモドキ:Washingtonia robusta】
科名/属名:ヤシ/ワシントニア 原産地:メキシコ北部 見頃:通年
場所:フランダーのフライングフィッシュコースター入口付近(マーメイドラグーン)


非常に丈夫で成長も早く、病虫害もほとんどありません。過湿を嫌うほかは乾燥にも潮風にも大気汚染にも強く、夏の強光線も平気です。
名前に「モドキ」が付いているので、当然「ワシントンヤシ」も実在しますが、パークにあるのは「モドキ」の方だけです。「ワシントンヤシ」はとても太くなってしまうので、パークとの相性がよくないのです。

 

 

シナビロウの画像

【シナビロウ:Livistona chinensis】
科名/属名:ヤシ/ビロウ 原産地:中国南部 見頃:通年
場所:フランダーのフライングフィッシュコースター入口付近(マーメイドラグーン)


ワシントン属に比べ成長は遅く、耐寒性・耐潮性も劣りますが、病虫害もほとんどなく、場所を選んで植えてあげれば、枯れることもありません。
シナビロウは成長がゆっくりのため、長く景観に馴染んでいられるのも魅力のひとつ。そのため、最近はたくさん植栽しています。

 

 

オーストラリアビロウの画像

【オーストラリアビロウ:Livistona australisa】
科名/属名:ヤシ/ビロウ 原産地:オーストラリア北東部 見頃:通年
場所:パレスコートヤード(アラビアンコースト)


耐寒性・耐乾性とも強く露地で充分冬を越します。病虫害もほとんどなく、ヤシにしては珍しく耐陰性もあるので、半日陰でも生育します。
東京ディズニーシーのオープン当時に植えた時は4本とも同じ大きさでした。それが12年経ったらこれだけバラバラに成長しました。これが個性なんですね。

 

 

ナツメヤシの画像

【ナツメヤシ:Phoenix dactylifera】
科名/属名:ヤシ/フェニックス 原産地:ペルシャ湾沿岸 見頃:通年
場所:シンドバッド・ストーリーブック・ヴォヤッジ前(アラビアンコースト)


砂漠地帯の原産なので乾燥に強いです。他のヤシと違い幹の途中から芽吹いて分枝することがあります。しかし、なぜそうなるのかは未だに謎です。
フェニックスの仲間は本当に見分けがつきません。たまに自然交配種も存在するようなので、そうなるとお手上げです。

 

 

サトウナツメヤシの画像

【サトウナツメヤシ:Phoenix silvestris】(写真中央)
科名/属名:ヤシ/フェニックス 原産地:インド 見頃:通年 
場所:シンドバッド・ストーリーブック・ヴォヤッジ前(アラビアンコースト)


インドの森林地帯の原産ですが、丈夫で耐乾性もあります。樹液を集めて砂糖を取ることからこの名前があります。

 

 

今回は東京ディズニーシーに植えているヤシを5種類紹介しました。
前の3種と後の2種の区別がつきますか?よく見れば分かるようになりますよ。いずれ他のヤシも紹介しますね。

 

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 ※パーク状況によって、予告なく植物が植え替えになる場合があります。ご了承ください。
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>>過去の記事はこちらから
 

Engineering Division Y.K.
Photo by Y.I. / E.N.


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