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海賊たちから信頼された“ならず者”のお店のお話
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2013年11月27日
東京ディズニーランドのアドベンチャーランドにある「パイレーツ・トレジャー」は、“海賊たちの宝物”という意味のお店です。きらびやかな宝飾品で飾られた店内は、まるで海賊たちの宝の隠し部屋のよう！店内を歩くと、壁に取り付けられた棚に小さな肖像画が飾られていることに気づきます。描かれているのは若くて美しいひとりの女性。彼女はかつてこの店を開いた男と恋仲にあった、と人々は語ります。しかし、その男の実名を知る者は誰１人としていません。
海賊たちが暴れまわっていた時代、彼らはよそ者とは関わらないことで有名でした。しかし、唯一そんな海賊たちから気に入られた男がニューオーリンズにいたのです。彼はどんなに極悪な海賊ともすぐに親しくなり、そして誰もが認める“ならず者”でした。彼の得意技は物々交換。その腕前は、海賊たちが略奪した宝飾品の数々を、どこで手に入れたか分からない代物と交換させてしまうほど！
こうして海賊たちからたくさんの略奪品を手に入れた男は、ロイヤルストリートに店を開きます。店の家具には海賊船のマストや樽を使い、さまざまな宝飾品で店内を飾りました。店は瞬く間に繁盛し、品物を買い求める人々が遠方から押し寄せました。
しかし、そんなある日のこと。男は突然姿を消します。そして二度と彼が戻ってくることはありませんでした。人々は、悪名高き海賊“黒ひげ”と共に航海にでた男が、不慮の事故に巻き込まれたのでは…と噂しました。その後、店長なきこの店は、長年にわたり様々な人の手に受け継がれ、今では正当な手段で手に入れた品物を販売しています。現在のオーナーたちは店の面影を残し、名前も知らないこの“ならず者”の男に敬意を表し「パイレーツ・トレジャー」と名付けたのです。
「パイレーツ・トレジャー」の店内を見渡すように置かれている女性の肖像画。多くの宝物であふれた店に飾られた彼女は、その男にとってとても大切な“宝物”だったんでしょうね。
Resort Creation Department E.I.
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