
東京ディズニーリゾート内をめぐるディズニーリゾートライン。
各車両は“リゾートライナー”と呼ばれ、ミッキーマウス型の窓、
ラウンジタイプの座席、運転手がいない完全自動の運行システムなど、
アトラクションのようにユニークなモノレールです。
「リゾートラインの物語」の1回目は、このリゾートライナーの原点をご紹介します。
蒸気機関車が主な交通手段で、飛行機もまだ実用化されていなかった頃、人々が夢に描いたモノレールは、車の往来に邪魔されることなく空中を走り抜ける、まさしく「空のハイウェイ」でした。列車の機能とロケットのようなデザインを組み合わせたこの未来の乗り物に、子供だけでなく大人も夢をふくらませていたのです。


初期の設計図などを見ると、非常にユニークな発想にあふれています。ここに描かれているデザインや走行方法は現実的ではないかもしれませんが、昔からこうした独創的なイラストが、モノレールの建設者たちにひらめきを与えてきたのです。

モノレールを使った輸送システムの実験は19世紀から始まりましたが、ウォルト・ディズニーはその先見の明によって、20世紀には都市部でのモノレール輸送を実現できると考えていました。そしてディズニーランドのコンセプトの初期段階から、未来的なモノレール輸送システムをパークに導入したいと考えていたウォルトは、1958年、ドイツのケルンで休暇を過ごしていた時、アルヴェーグ社のモノレールの走行テストを偶然目にします。
これが、のちにディズニーランド・モノレールを建設した会社との出会いとなりました。
こうして、ウォルトが探し求めていた「空のハイウェイ」は、1959年6月14日、ディズニーランド・モノレールとして現実のものとなります。列車や鉄道をこよなく愛した彼は、自らが西半球で初めて、毎日運行するモノレールシステムを導入したことに大きな誇りを感じていました。


1959年の運行開始当時、ディズニーランド・モノレールはゲストに大好評でした。
未来の交通機関をイメージしたアトラクションとして導入されたモノレールシステムは、やがて、1971年にウォルト・ディズニー・ワールドがグランドオープニングを迎えたとき、リゾート内を移動する主要な交通手段となったのです。
今では一日平均15万人以上のゲストがウォルト・ディズニー・ワールドのモノレールを利用します。
ウォルトが夢見た「空のハイウェイ」モノレールが、2001年7月27日、東京ディズニーリゾートにもオープンしました。それが「ディズニーリゾートライン」です。




